タイのファミリーマートで「トムヤムたまご」を発見

台湾のコンビニに入ると、独特なニオイが漂ってきます。私はあのニオイが苦手でして、しかし、慣れとは恐ろしいもので、３日くらい滞在すると気にならなくなり、全く臭わなくなるんですよね。身体の適応力に驚かされます。

台湾のコンビニの強烈なニオイの原因は、写真の「卵」です。茶葉蛋（チャーイエダン）という茶葉と八角で味付けしたゆで卵。

私が知る限り、台湾ではどこのコンビニに行っても茶葉蛋がてんこ盛り状態で売られています。台湾のセブンイレブンでは、年間4000万個も売れているそうです。

最初は近づくのも嫌でしたが、みんなが買っているのを見ていると気になってきて、日本で食べるのは難しいし、今食べなければいつ食べる！みたいな強迫観念に襲われ、悩みに悩んで買って食べたら、ニオイと正反対であっさり味のゆで卵で拍子抜けしました。

タイ版「茶葉蛋」を発見

その台湾のゆで卵によく似た卵をバンコクのファミリーマートで見つけました。

その名も、「トムヤムたまご」です。
トムヤム味のゆで卵なんてタイらしいですよね。値段は１個８バーツ。

しかし、買っている人はいませんでした。在庫の少なさから見ても台湾のように国民食にはなってない様子。無臭なので存在感はないし、てんこ盛りになってないから惹かれないし、メジャーになるには時間がかかりそうでした。

タイのコンビニが熱い

トムヤムたまごを売っていたバンコクのファミリーマートです。
ファミリーマートがタイに進出したのは1993年。店舗数では、セブンイレブンに負け、Lotusエクスプレスにも負け、タイでは業界第3位のコンビニです。

しかし、2012年にセントラル・グループと事業提携してから、ガンガン責めの経営をしているようです。外観もオシャレですよね。2015年6月のファミ リーマートの店舗数は1,185店。2017年には3000店を目指すんだって。ちなみに、セブンイレブンの2015年6月の店舗数は8,469店。

恐るべし「セントラルグループ」

パホンヨーティン駅にある「セントラルラップラオ」内で、「ファミリーマートフェスティバル」が開催されていました。

セントラル・グループがファミマに力を入れていることがひしひしと伝わってきました。
セントラル・グループは、１９４７年に中国・海南島出身のジラティワット（鄭）家が創業。ジラティワット（鄭）家は、タイの富豪リストの常連で大資産家です。百貨店（セントラル、ロビンソン）、スーパー（トップス、Big C）なども経営。そこまでは知っていましたが、大戸屋、吉野家、ＫＦＣ、ミスタードーナツ、ペッパーランチ、ビアード・パパなどもフランチャイズ展開していました。最近は、マツモトキヨシと合弁会社（セントラル＆マツモトキヨシ）を設立。バンコクでマツモトキヨシを見る日は近そうです。